今週に入り、宮城県と岩手県でクマ出没のニュースが相次ぎました。
宮城県は過去最速となる4月にクマ出没警報を発令し、岩手ではすでに人的被害も出ています。
今年もクマが冬眠から目覚める季節を迎えたため、注意が必要です。
市街地に現れ、緊急猟銃【19日・仙台】

4月19日の早朝、仙台市青葉区の中心部でマンションの敷地内にとどまるクマの姿が確認されました。
仙台市は箱わなを設置し捕獲を試みましたが、再び市街地へ逃げ出す可能性を考慮しその日の夕方に緊急猟銃を発令しました。
現場では、警察官から歩行者へ屋内に退避するようアナウンスがあり、交通規制も行われました。
委託業者が麻酔銃を2発撃ち込み、命中したことが確認され、その後捕獲されました。
クマは体長およそ1.5メートル、125キロのオスの成獣でした。
このクマと思われる目撃情報は17日の夜から寄せられており、山あいから街に迷い込んだものとみられています。
熊が捕獲され住民が安心したのも束の間、21日、22日と立て続けに仙台市内で別な個体の目撃情報も寄せられています。
宮城県では19日時点で過去4月平均の1.5倍以上のクマ目撃情報が寄せられており、来年6月から7月に発令している「クマ出没警報」を4月19日に発令しました。4月に発令されるのは初となります。
山で警察官が襲われる【21日・岩手紫波】
岩手県紫波町では、4月21日の午前10時頃、行方不明になっていた女性を捜索中の警察官が熊に襲われました。
警察官は顔や腕を熊にかまれ重傷を負いましたが、意識はあるということです。
襲われた現場から数十メートルの場所では成人女性とみられる遺体が見つかっています。
この遺体が熊の被害と断定された場合、今年初めてのクマ被害による死者となります。
その後、警察官を襲ったクマは捜査に同行していたハンターにより駆除されました。
岩手県では昨年、市街地や住宅地でもクマの出没が相次ぎ、今年もここ数日熊の目撃情報が寄せられています。
昨年度の被害例
北海道福島町で新聞配達員の男性がクマに襲われ亡くなりました。
秋田県秋田市では田んぼで80代女性が遺体で発見され、近くでクマが目撃されました。
岩手県北上市では、温泉従業員の男性が露天風呂を清掃していた際クマに襲われ亡くなる事件が発生しました。
同じく北上市では80代の女性が自宅にいたところクマが住宅に侵入し襲われたと見られる事案も発生しています。
2025年度のクマによる人的被害は全国で238人にのぼり、死者は13人で過去最悪となりました。
また人的被害の内訳は多い順に秋田県67人、岩手県40人、福島県24人と東北地方に集中しています。
アーバンベアの急増
ここ数年でクマによる人的被害は山間部にとどまらず、市街地や自宅の敷地内で襲われるなどクマの行動範囲が人間の生活圏を脅かしています。
こうしたアーバンベアと呼ばれるクマが近年急増しており、その要因として挙げられるのは、個体数の増加や餌であるどんぐりの不作、耕作放棄地が増加して市街地近くにクマが止まれる場所が増えたことがあげられます。
また、一度人間の食べ物を覚えたクマはその味を好む傾向があることです。
また昨年は住宅や商業施設に入り込む件も複数発生しており、クマが人を恐れなくなっているとも言えます。
まとめ
社会生活を脅かすまでになったクマ問題。
一人一人が気をつけることはもちろん、地域や自治体レベルでの対策も求められます。
自然界や人間の双方にとって良い方法を模索していかなければなりませんね。


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